篠原八幡冬至点描

篠原八幡冬至点描 その他の短編作品

横浜市港北区にある篠原八幡の境内は、年に一度現れる、ある現象を見ようと朝早くから地元の人々で賑わう。年に一度のある現象・・・。それは、昇った朝日が参道の鳥居から本殿の鏡まで一直線に差し込む、というもの。参道と本殿が冬至の日に朝日の方角を向くように設計されている。冬至の日を鏡に反転する昼夜の長さを、太陽の再生、復活の象徴とする思想が基になっているとも言われる。このように冬至の太陽を意識した造りは、伊勢神宮内宮など、全国各地で見られ、農耕に従事し、太陽と共に生きた古人の深い願いの一端を窺い知ることができる。境内を照らした朝日は、富士の頂に達し、その姿を見事な色に染め抜いた。 昼過ぎ、色鮮やかな装束を纏った奉納舞の一団が神社を目指す。奉納されたのは、岩手に古くから伝わる民俗芸能。岩手の民俗芸能を学び愛好する横浜のグループによって毎年行なわれている。

協力 オルタナティブ生活館 黒川さんさを学ぶ横浜グループ
撮影 伊藤幸晴 佐藤将之 杉山ヒロフミ 神保正人
編集 神保正人
制作著作 港北ふるさとテレビ局 (2013年12月)

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